これから育休を取得しようかなと悩んでいる男性に向け、育休取得の条件などについてまとめてみました。
ただ、条件をまとめるだけだとおもしろくないので、
という目線で記事をまとめました。
結論から言うと、男性の日本の育休制度は、世界一の水準です。これほど恵まれた制度がある国にいて、育休を活用しないなんて“モッタイナイ”です!
詳しい内容は以下をご覧ください!
Contents
育休は夫婦同時に取得も可能!
育児休業は取得できる方の要件が決まっています。
以下に厚生労働省が発行しているパンフレットの内容を抜粋します。
要点は、さらに下のところに書いておくのでこの部分は読み飛ばしてもらっても結構です。
育休とは育児休業のことを指します。
1歳に満たない子どもを養育する男女労働者は会社に申し出ることにより、子どもが1歳になるまでの間で希望する期間、育児のために休業できます。
<育児休業を取得できる方の範囲>
期間の定めのある労働契約で働く方は、申出時点において、以下の 要件を満たすことが必要です。
①同一の事業主に引き続き1年以上雇用されている
②子どもの1歳の誕生日以降も引き続き雇用されることが見込まれる
③子どもの2歳の誕生日の前々日までに、労働契約の期間が満了しており、かつ、契約が更新されないことが明らかでない
2,配偶者が専業主婦(夫)である場合や育児休業中であっても、本人が育児休業を取得することができます。
3,育児休業中は無給になりますが、育児休業を取得した場合、子が1歳に達する日までの期間、育児休業手当金が支給されます。[jin_icon_info color=”#e9546b” size=”18px”]『あなたも取れる!産休&育休』より
これだけは押さえてほしい育休制度のポイント
- 正社員はもちろんパート社員、派遣社員、契約社員であっても育休を取得できる。
- 夫婦同時に取得可能(ここを意外と知らない人がまだ多い)
- 育休中は無給だが、1年間手当てが支給される
ポイント③について、実際に手当てがどれくらい支給されるかについては、以下の記事を参考にしてください。
世界と比較すると日本は男性にとって育休天国!?
育休は労働者の権利として認められているため、あなたが会社に「育休を取りたい」と申請すれば、会社はそれを拒否することはできません。
最近は2020年1月に小泉環境大臣が育休の取得を宣言するなど、社会的にも男性が育休を取得しやすい雰囲気が徐々に作られているのではないでしょうか。
それでも、平成30年度の育休取得率は女性の約80%に比べて、男性は6%ほどと、取得していない男性が大多数の現状です。しかし、世界から見ると、日本の育休制度はとても充実していて「こんなに素晴らしい制度があるのになぜ利用しないの?」と不思議がられています。その詳しい内容をこれから説明していきたいと思います!
ユニセフが世界の育休制度を調査した
2019年にユニセフが「Are the world’s richest countries family friendly?(主要先進国は家族に優しい国なのか)」というタイトルで調査書を発行しています。
この調査書の中で、主要先進国の育休制度(主に以下の3点)について、詳しく述べられています。
- 育休の期間がどれくらい認められているのか
- 育休中の給料はどれくらい保障されているのか
- 保育の制度がどれくらい充実しているのか
世界には育休中、手当てがゼロの国もある!
この記事で特筆すべきは男性の育休制度です。
最初の見出しで説明したように、日本では育休中は無給ですが、1年間手当てが支給されます。どこの国にも育休中の手当てが保障されているわけではなく、例えば、アメリカやニュージーランドでは、手当ては全く保障されていません。
それでは、どこの国が最も手当てが多いか予想してみてください。
福祉国家で有名なスウェーデンやノルウェーなどの北欧諸国でしょうか。
育休中に男性の手当てが最も保障されている国はなんと○○!!
それでは、どこの国が一番、男性の育休制度が充実しているでしょうか。以下の表に、「夫が育休を取得した場合、育休中でも普段の給料が100%支給される期間」をランキング形式でまとめています。
順位 | 国 | 夫の給料が100%支給される期間 |
1 | 日本 | 30週間 |
2 | 韓国 | 17週間 |
3 | ポルトガル | 12週間 |
4 | スウェーデン | 11週間 |
5 | ルクセンブルク | 10週間 |
6 | ノルウェー | 9週間 |
実際の制度では、表にあるように30週間(約6ヶ月)100%の給料が保障されているわけでありません。総支給額を100%換算した値で比較しています。(例えば、20週間の間、普段の給料の50%を保障している場合、上の表では10週間と表されます。)
みなさんの予想は的中していたでしょうか。
男性の育休に焦点を当てると、日本は、福祉国家であるスウェーデンやノルウェーのおよそ3倍もの期間、手当てを保障しています。意外にも、2位が韓国ですが、2位の韓国も圧倒的に引き離しての1位です!
世界一の水準なのに育休を取らない日本の男性は世界的にみてヘン?
男性の育休において、日本が世界で最も優れている制度を用意していることがお分かりいただけたと思います。
ユニセフの報告書でも、次のように日本の育休制度について言及されています。
まとめ―こんなに恵まれた制度は日本だけ!あなたもぜひ、育休を取ろう!-
- 男性に支給される育休中の手当ては、世界でトップレベルに充実している
- パート社員、派遣社員、契約社員であっても育休を取得できる。
- 夫婦同時に育休を取得可能
- 育休中は無給だが、1年間手当てが支給される
わたしも調べるまで、北欧諸国の方が、育休制度が充実しているのだろうと勝手にイメージしていましたが、日本にここまで充実した制度があるとは非常に驚きました。
男性が育休を取ろうと考えると、「自分の代わりがみつからない」や「育休を取れるような雰囲気ではない」など、なかなか置かれている環境によって取りづらさは人それぞれだと思います。
しかし、日本には世界的にみて、これ以上ないほどの男性フレンドリーな制度が用意されています。ぜひ、この記事を通して、「自分が第一人者になってやる!」という気持ちで育休の取得を前向きに考えていただける方が少しでも増えたらこの上ない幸せです。
ちなみに、わたしの育休取得の経験談も以下の記事にまとめているので参考にしてみてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございます!