子育て

大人の言葉は子どもの脳の栄養|これだけは知っておいてほしい

今回は、地元の保育園で開催された育児セミナーに参加してきたので、自分への備忘録も兼ねて内容をブログにまとめます。

具体的な内容は、大人の言葉が子どもの発達に与える影響についてです。

赤ちゃんにどのように言葉がけをしたらいいのか、継続的な言葉がけが子どもの成長にどのように影響するのかなどについて、興味がある方はぜひご覧ください。

 

大人の話し言葉は子どもの脳の栄養になる

赤ちゃんは何もわかっていないようで、周囲の大人が発している言葉をよく聞いています。

大人の話し言葉は、子どもの脳の栄養になり、子どもの豊かな表現力につながります

豊かな表現力のある子どもはコミュニケーション力や自分の感情をコントロールする力も高いと考えられています!

 

赤ちゃんが大人の話し言葉に触れる機会が減少している!

それにも関わらず、現在は赤ちゃんが大人の話し言葉に触れる機会が減少しています

昔の日本は3世代同居が当たり前で、赤ちゃんはお母さん、お父さんだけでなくおじいちゃん、おばあちゃんなどの数多くの大人に囲まれて、言葉のシャワーを浴びて育ってきました。

加えて、地域のおばさん、おじさんとお話しする機会も多く、1日の中でたくさんの大人の会話を聞く機会がありました。

一方、現在は核家族化が進み、地域住民との関わりも少なくなっています。

そのため、赤ちゃんと最も多くの時間をともにするママ、パパの役割が重要になるのです。

脳を育てる豊かな言葉の具体例

それでは、わたしたち大人は子どもの豊かな表現力を育てるためにどのような関わりをすればよいのでしょうか。

はじめに悪い例をあげます。極端な例かもしれませんが、以下のような言葉をお子さんの前で使っていませんか。

「ちょうちょ、やば!」
「まあるいボールだね」
「かわいい色だね」
「すいか、おいしいね」
(無言で)くつをはかせる

続いて、良い例です。

「きれいなちょうちょがひらひら飛んでいるね」
「やわらかい、ふわふわのボールだね。風船みたいだね」
「きれいな色をつくったね。どうやってつくったの?」
「すいか、みずみずしくて、冷えていて、甘くておいしいね」
「さあ、くつをはこうね。まずは右足を入れて……」

さすがに子どもの前で「やばい」を連発するママ、パパはいないと思いますが、わたしは振り返ると「すごい」や「おいしいね」ばかりを使っていて、言葉のバリエーションが少ないなと反省しました。

 

言葉の環境が子どもに与える影響

豊かな言葉で子どもと接していたほうが子どもにとって良い影響があることは容易に想像できますよね。

セミナーでは言葉の環境が子どもにどのような影響を与えると考えられているか具体的に説明されました。

まず、どのような環境が子どもの表現力を伸ばすかというと、セミナーでは以下の4つが紹介されました。

豊かな言語環境
  • 注意と体を子どもに向ける
  • 子どもが関心を持っていることについて話をする
  • 子どもと交互に話をする
  • 提案や促しが多い

以上のような環境で育った子どもは、

  • 語彙力が豊か
  • IQが高い
  • 学童期の成績が良い
  • 自己制御スキルが高い

といった傾向があります。

反対に、貧しい言葉の環境とは、具体的に以下のような状態を指します。

貧しい言語環境
  • 応答的でなく、一方的
  • テレビばかり見せている
  • 命令、どなる、叱責する
  • 会話の量が少ない
  • やばい、すごい、かわいいなどの同じ言葉ばかり話す
  • 夫婦の会話が少ない

このような環境の子どもは、

  • 子どもの語彙が少ない
  • 学童期の成績が低い
  • 攻撃的でキレやすい

などの性格特性をもつ恐れがあると考えられています。

話しかけすぎには要注意

ここまでの内容をまとめると、子どもにはできる限り数多くの語彙を駆使して、言葉のシャワーを浴びせるのが理想的だということになります。

しかし、ここに落とし穴があり、
健康に良いと言われていても、寝すぎとか、運動のし過ぎはかえって逆効果になるのと同じように、話しかけすぎるのは子どもにいい影響を与えません

なぜかというと、話しかけすぎると、子どもは自分づくりの時間が持てず、考えることや遊ぶことが苦手になってしまう可能性があるとセミナーでは説明されていました。

筆者
筆者
確かに逆の立場で考えたら、四六時中、自分のやることなすことすべてに親が語りかけてきたら参っちゃいますね(笑)

具体的には、子どもが一人遊びなどに集中している時に、上から「すごーい!」などと声をかけたり、「こっちのおもちゃもおもしろそうだよ!」と遊びを妨げたりしてまで話し掛けるのは望ましくありません。

過剰な語りかけは控え、温かく見守ってあげましょう。

だからといって、隣でスマホをみるのはNGです!!

子どもはふとした瞬間に、「見てくれているかな?」と振り向いて確認したりしますから。

 

子どもが言葉に触れる機会を多くするおすすめの方法

最後に、子どもができる限り多くの言葉に触れられるようにするおすすめの方法を紹介します。
それは、地域の子育て支援センターを活用しまくることです。

どの自治体でも児童館や保育園の一室などを未就園児の遊び場や親同士の交流の場として提供しているはずです。

お家で子どもとずっと一緒にいるより、子育て支援センターなどでママ友や保育士さんなどの多くの大人がいる環境にいけば、赤ちゃんは自然と多くの言葉に触れることができるようになります

ぜひ、お住まいの地域にどのような子育て支援センターがあるか調べてみてください。きっと、お気に入りの場所がみつかりますよ!

 

まとめ

  • 言語環境と子どもの発達には相関関係がある
  • テレビやスマホばかりではなく、子どもと交互に話をする時間をつくるとよい
  • 子どもと話すときは「やばい」「かわいい」だけでなく、バリエーション豊かな言葉を使うとよい
  • 子育て支援センターなどで子どもが言葉に触れる機会を多くするのがおすすめ

最後までお読みいただきありがとうございます。