子どもが生まれ育休を取得しようかなと悩んでいる方に向け、育休中にどれくらい手当てが支給されたのかお伝えします。
結論から言うと、育休開始後180日間(半年間)は、なんと普段の手取り給料の約80%が手当てとして支給されます!
と思った方は、ぜひこのまま読み進めてください。わたしの普段の手取りと育休中の手当てを公開しています!
Contents
育休中は無給だが、代わりに手当てが支給される
まず大前提として育児休業中は、給与は支給されません。
その代わり育児休業給付金という、いわゆる育休手当が雇用保険から支給されます。
では、育休手当の額はどうやって決まるのかは以下の通りです。
(私の勤めている企業のハンドブックを参考にしているので、みなさんのそれぞれの勤務先で語句等の違いがあるかもしれませ。しかし、育休は育児介護休業法という法律で定められていますので、大まかな内容は同じです。)
・雇用保険から子が1歳に達するまで育児休業給付金が支給されます。
・支給額は育休に入る直近の6ヶ月の「給料」をもとに算出されます。
・ここでいう「給料」とは”手取り”ではなく、税金や保険料が天引きされる前の 「総支給額」のことを指します。つまり、残業代や通勤手当、住宅手当などの諸手当を含んだ額が算出対象となります(ただし、ボーナスなどの一時金は含めません)。
・育休に入る直近の6ヶ月の「給料」を180日で割り、給料日額を算出します。
・育休開始日から180日目までは、給料日額の67%が支給されます。
・181日目からは、給料日額の50%が支給されます。
・ただし、給料日額には上限があります。
→67%掛け後の日額が13,713円(年収だと約700万円ほど)が上限です。
・育休手当は非課税で、各種保険料も申請をすれば免除されます。
特に覚えておいていただきたいことは次の2点です。
・育休開始から最初の半年は普段の給料の67%、それ以降は50%支給される
・育児給付金が支給されている間は所得税や社会保険料もゼロになる
それでは、実際の数字を見ていきましょう!
百聞は一見に如かずということで、私の実際の額をお見せします!
つむおの給与と手取り額を公開!!
わたしは民間企業に勤めています。ありがたいことに、残業がほぼなく、残業代があまりないため、毎月の給料はほぼ一定です。
そのため、ある月の給与を取り上げます。
総支給額 | 控除額(天引き分) | 手取り額 |
28,7704円 | 6,8921円 | 21,8783円 |
多いときは30万円台になる月もありますが、昨年は28万円~30万円の間をうろうろしていました(笑)。
手取り額も多いときで23万円にあとちょっと届かないぐらいで、だいたい22万円前後でした(もうちょっとほしい………)。
そして、給与日額は直近6ヶ月の総支給額の給与の合計(ボーナスは除く)を180で割ったものですので、わたしの場合、13,640円でした。
手取りが22万円の場合、半年間は1日9,000円も支給される!
給与日額がわかれば、一ヶ月での手当の額が判明するまであと少しです。
繰り返しになりますが、
・育休開始日から180日目までは、給料日額の67%が支給されます。
・181日目からは、給料日額の50%が支給されます。
計算をすると、わたしの給料日額は、
・180日目までは、13,640×67/100=9,138円
・181日目からは、13,640×50/100=6,820円になります。
手取り換算で考えると、最初の半年は手取りの8割以上の手当が支給される!?
細かい話になりますが、育児休業給付金の場合、月毎に支給額が若干異なります。
なぜかというと、
給料月額=給料日額×休業日数(土日を除いた日、祝祭日は含む)
という計算式で算出されるからです。
つまり、日数が少ない2月は支給額が若干減ります。
具体的な月毎の給付額は以下の通りです。
月 | 支給率 | 支給額 | 手取りとの比較 | 手取り換算での支給割合 |
2月 | 67% | 173,600円 | -46,400円 | 79% |
3月 | 67% | 201,000円 | -19,000円 | 91% |
4月 | 67% | 201,000円 | -19,000円 | 91% |
5月 | 67% | 191,800円 | -28,200円 | 87% |
6月 | 67% | 201,000円 | -19,000円 | 91% |
7月 | 67% | 210,000円 | -10,000円 | 96% |
8月 | 50% | 143,000円 | -77,000円 | 65% |
9月 | 50% | 150,000円 | -70,000円 | 68% |
10月 | 50% | 150,000円 | -70,000円 | 68% |
11月 | 50% | 143,000円 | -77,000円 | 65% |
12月 | 50% | 150,000円 | -70,000円 | 68% |
1月 | 50% | 156,800円 | -63,200円 | 71% |
※見やすいように支給額の端数は切捨てしています。
※手取りは22万円で想定しています。
これは実際にわたしの口座に手当てとして振り込まれた金額です。
繰り返しになりますが、支給率は天引き前の総支給額を基準に算出されます。
加えて、育児給付金が支給されている間は所得税や社会保険料も免除になります。
つまり、育児給付金が支給されている間は、サラリーマンが大嫌いな”天引き”というものがありません。上の表の金額がそのまま毎月振り込まれてきます。
- 育休開始から半年間は手取りの8割~9割もの手当てが支給されます。
- 181日目からの残り半年間でも手取りの約7割弱の手当てが支給されます。
年間を通して2割程度の収入減で育児に専念できる!
再度、上の表をご覧になってください。
手取りをもとにして計算すると、月毎にバラつきはありますが、平均すると最初の半年間は約10%、残りの半年間は約30%の収入減になります。
わたしの場合、金額にして最初の半年間は毎月3万円程度、残りの半年間は毎月7万円程度収入が減りました。
確かに、後半の半年間の7万円マイナスは家計に大きなダメージを与えます。
幸いなことに、わたしの家計の場合、妻もフルタイムで働いていたので、私とほぼ同額の手当てが入りました。
そのため、2人の手当てを合わせれば、後半の半年間も何とかいけると考え、1年間の育休を取得することを決意しました!
まとめ
- 子が1歳になるまで雇用保険から育児休業給付金が支給される。
- 給付金の額は手取りをもとにすると、
育休開始から180日目(半年間)は8割以上
181日目からの残りの半年間は7割程度が支給される。 - 育休期間中は所得税や社会保険料も免除になり、給付金から天引きされることもない。
収入がマイナスになることは変わりませんが、実際に1年間育休を取得してみて、わたしは「思ったよりもマイナスにならないな!」と感じました。
私の場合、妻とのダブル育休で給付金もダブルで頂いていたので、生活レベルを落とさずに、育休中でも貯金もできました。
最初の半年間だけであれば、1馬力の世帯の方であっても育休を取得することは可能ではないでしょうか。
この記事が少しでもみなさんの「育休を取得してみよう!」という決断のきっかけになることができたら嬉しいです。
最後までお読み頂き、ありがとうございます!