今回は、産院ではなかなか教えてくれないシャワーを使った沐浴方法を紹介します。シャワーを使っての赤ちゃんの体や顔の洗い方、注意点、目や口に泡や水が入らないの?など気になるポイントを詳しく紹介します。
Contents
シャワー沐浴のメリット
はじめにシャワー沐浴のメリットを紹介します。
赤ちゃんの肌を清潔に保てる
シャワー沐浴では大人と同じようにシャワーを使って洗うことができるので、すみずみまで丁寧に汚れを洗い落すことができます。
ベビーバスにはったお湯ではなく、シャワーで体を流すため、赤ちゃんの肌をより清潔にすることができます。
乳児湿疹の予防になる
シャワー沐浴だと赤ちゃんの顔も泡で洗ってシャワーで流すようになるので、乳児湿疹の予防にもつながります。
我が家も乳児湿疹で一時期悩まされましたが、沐浴をシャワー沐浴にしてからは湿疹ができにくくなりました。
その時の詳しい内容は、以下の記事に書いていますので、気になる方はこちらもご覧ください。
シャワー沐浴に必要なグッズ

シャワーを使った沐浴ですから、シャワー沐浴は上の写真のようにお風呂場で行います。浴槽蓋の上で行えば、腰も痛くなりません。以下に必要なグッズの一覧を示してあります。
バスマット | バスマットの上だと赤ちゃんを簡単に洗うことができるので、これは必須アイテムです。沐浴用ですので、大きなサイズのものは必要ありません。サイズはヨコ45cm×タテ60cmです。 |
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ベビーバス | 夏生まれの赤ちゃんの場合は一概にはいえませんが、シャワー沐浴でも、赤ちゃんにしっかり温まってもらうためにベビーバスもあるに越したことはないです。 |
ベビーソープ | 使い勝手のいい泡タイプがおすすめです。 |
ガーゼ | シャワー沐浴だからといって特別なガーゼを用意する必要はありません。 |
ベビーソープは我が家では以下の商品を使用しています。
大手メーカーのものに比べると割高になります。しかしながら、顔にも使うことを考えると、このベビーソープは実際に小さいお子さんを持つ医師監修で100%天然成分で作らているので、万が一、目や口に入っても安心です。
シャワー沐浴の流れ
次にシャワー沐浴の大まかな流れを以下に示します。
沐浴準備(お風呂場を暖房モードに)
着替え準備
お風呂場へGO!
ベビーバスで温まる(1分程度)
シャワーで頭→体→顔の順番で洗う
スキンケア
授乳(パパは風呂場の片付け)
それでは、順を追ってシャワー沐浴の進め方を説明します。
はじめに写真のようにベビーバスで赤ちゃんを温めてあげます。

その後、ベビーバスに入れたまま頭を洗います。我が家では、妻に赤ちゃんを支えてもらい、夫であるわたしが頭を洗っていました。
頭を流すときも美容院のシャンプーのときのように、美容師になったつもりになり、シャワーで泡をしっかり落としてあげます。
頭の後は、隣のバスマットに赤ちゃんを移動させ、写真のように置きます。

赤ちゃんをバスマットに移動させる際は、直前にお湯でバスマットを温めてください。
そうしないと背中が「ヒヤッ!」として赤ちゃんが泣いてしまうので注意が必要です。
バスマットの上では、首が据わっていなくても自分で上手にバランスを取れるので支えなくても大丈夫です。
そのため、ここでは妻は赤ちゃんが冷えないようにシャワーを体にかけ続け、わたしが体の隅々まで丁寧に洗います。
背中を洗う時は写真のように妻に支えてもらって洗います。

その後、赤ちゃんをベビーバスに戻してあげます。最後に、赤ちゃんの顔を洗います。
ここがポイント!シャワーでの顔の洗い方
おでこ→ほお→あごの順に泡で洗います。その後、鼻、小鼻を洗います。
最後に、手のひらに泡をのせ、まゆげからあごに向かって、上から下へと顔全体に泡をつけてあげます。
こうすることで、赤ちゃんは自然と目をつぶりますので、目に泡が入ることはありません。
しかし、赤ちゃんは顔に泡がついていてもお構いなしに鼻で泡を吸い込もうとしますので、顔全体に泡を付けた後はすぐにシャワーをかけてあげることがポイントです。
赤ちゃんの顔にシャワーをかけるコツ
赤ちゃんの顔にシャワーをかける時は、下の写真のように頭頂部から水を垂れ流してあげるイメージでやさしくシャワーをかけてあげます。

くれぐれも大人が顔を洗うように顔面に向かってシャワーをかけないようにしましょう。

シャワーをかける時間も1、2秒です。1、2秒程度であれば、赤ちゃんは反射的に息を止めてくれます。
しかし、3秒以上かけると、目をあけたり、鼻を吸ったりして、水や泡が目や鼻に入ってびっくりするので、注意が必要です。
もし、一回目のシャワーで顔の泡をすべて流し切れなかった時は、5秒程度時間を置いて、もう一度シャワーを上から流してあげるか、手に水をつけ軽く拭ってあげれば、きれいに落とせます。
Q&A形式でシャワー沐浴の不安を解消

要領はなんとなくわかったけど、産まれたばかりの赤ちゃんにシャワーをぶっかけるなんて不安すぎる!と思っているみなさんにここで不安点にお答えします。
耳たぶをわざわざ折りたたんであげる必要もありません。
ただ、顔にシャワーを掛ける時は、赤ちゃんは水がかかっている時も構わず鼻をすすりだします。
すると、鼻に水が入るというより、鼻で水を吸ってしまいます。そのため、顔に長時間シャワーをかけることは禁物です。
しかし、ベビーソープは少量であれば口に泡が入っても問題ないように作られていますので、心配ありません。事実、メーカのHPにも以下のように記載されています。

出典:Pigen公式HPより
シャワー沐浴での赤ちゃんのリアルな反応
我が家も生後14日目まで「顔はガーゼで軽く拭いて、体を洗って……」という一般的な沐浴をしていました。
しかし、生後15日目からシャワー沐浴に切り替えたので、その時の赤ちゃんの反応を参考までに紹介します。
シャワー沐浴初日
顔にシャワーをかけたときはびっくりして大泣きでした。ですが、洗剤を顔に付けた時も水がかかった時も自然と目をつむり、息も止めて、鼻や口に水が入らないようにしていました。
シャワー沐浴2日目
ママもパパもシャワー沐浴に慣れてなく、シャワーを顔面に向かってかけてしまいました。
そのため、赤ちゃんの口や鼻の中に水や泡が入ってしまい、赤ちゃんはギャン泣き!
沐浴後のお着替えの時も口や鼻から泡を出しながらしばらく大泣きでした。
シャワー沐浴3日目
2日目の反省を生かし、シャワーの勢いを最も弱くし、やさしくおでこの上から顔に垂れ流すようにしてかけてあげました。すると、さすがに水がかかった時は「びくっ!」としましたが、泣かなかったです。
やはりシャワー沐浴初日はどんなに細心の注意を払っても、顔に水がかかった時は赤ちゃんはびっくりして泣いてしまうかもしれませんが、2,3日も続ければ赤ちゃんもシャワーに慣れてくるので、心配ありません。
生後3か月~4か月の間はものすごく嫌がった
生後15日目からシャワー沐浴をはじめて、すぐに慣れてくれたのですが、生後3か月頃からシャワーを顔にかけられるのを嫌がるようになりました。
お風呂の前に夕寝をして、機嫌がいいときは泣かずに我慢してくれるのですが、機嫌が悪いときはシャワーを顔にかけると毎回、泣いていました。
さらに、赤ちゃんも徐々に知恵がついてくるのか、泡で顔を洗う段階で、
うぇぇぇえーーーん!!!
と泣いていました。
そのため、どうしても機嫌が悪いときは、濡らしたガーゼで軽く拭き取るくらいにしていましたが、なるべくシャワー沐浴を続けるようにしていました。
生後5か月以降はシャワーに全く動じなくなる
生後3か月~4か月頃はシャワーを顔にかけると泣かれて大変だったのですが、生後5か月を過ぎるころにはその悩みは無くなりました。
シャワーを顔にかけても泣かなくなるどころか、シャワーの水を飲もうとするようになりました(笑)。
この域に達したら、シャワー沐浴で苦労することもなくなると思いますので、一定期間、嫌がることもあるかもしれませんが、パッタリ止めるのではなく、無理のない範囲で続けることをおすすめします。
シャワー沐浴の注意点
重複する部分もありますが、シャワー沐浴の注意点を最後にまとめます。
顔面に向かってシャワーをかけないようにする
顔にかける時は顔面に向かってシャワーをかけるのではなく、頭の上から流してあげるようにすると、赤ちゃんは自然に目を閉じてくれます。
逆に顔面に向かってシャワーをかけると、赤ちゃんは驚いて、なんとか息を吸おうと口をあけたり鼻を吸ったりするので、水や泡が口や鼻に入ってしまいます。
シャワーの勢いは弱めに
我が家の場合は、シャワー沐浴を始めた時は「すぐに泡を洗い流してあげたほうがいい」と考え、シャワーの勢いを強めにしていましたが、そうすると泣いてしまい、上手くいきませんでした。
そこで、シャワーの勢いをチョロチョロくらいの弱めで、何回かに分けて顔にかけてあげると、泣かないようになりました。
こればかりは、赤ちゃんによって異なるかと思いますので、シャワーの勢いは色々と試してみることをおすすめします。
ご機嫌斜めの時は沐浴の時間をずらす
我が家の場合、お腹がすいているなどで赤ちゃんの機嫌が悪い時は、鼻や口に水が入っていなくても、シャワーを顔にかけられるだけで、泣くことがよくありました。
逆に、赤ちゃんの機嫌がいい時は、多少、鼻や口に水が入っても自分で我慢していたので、可能であれば、赤ちゃんの機嫌に合わせて沐浴する時間を少しずらすことをおすすめします。
失敗したときはなかなか泣き止まないこともある
ここでの失敗とは、赤ちゃんの口や鼻に水や泡が入ってしまったことを指します。
我が家の例ですが、シャワー沐浴の時に何度か失敗してしまったことがありました。
体調面では全く問題ありませんでした。しかし、泡や水が入った時はもちろん驚いて大泣きしました。
しばらくしたら落ち着きましたが、沐浴後1,2時間後に突然泣き出したり、寝かしつけの時もなかなか寝てくれなかったりして、ものすごく苦労しました。
きっと、沐浴の驚いた時のことを思い出して、泣いてしまったのだと思います。我が家の場合だけかもしれませんが、シャワー沐浴で失敗してしまうと夜まで影響が残る可能性もあります。
まとめ
- シャワー沐浴で、赤ちゃんの体をスミズミまで丁寧に洗い流すことができる
- もともとママの羊水の中にいたので、赤ちゃんは顔にシャワーをかけられてもヘッチャラ!
- 通常の沐浴よりも顔の汚れを落とすことができるので、乳児湿疹の改善、予防にもつながる★
はじめのうちは、慣れない沐浴に戸惑うかもしれませんが、ポイントをおさえてコツをつかめばすぐに赤ちゃんもママもパパも慣れます。
シャワー沐浴で赤ちゃんの肌を守るために毎日きれいにしてあげましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。