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【車検を格安に】ユーザー車検の流れ・費用のまとめ

今回は、車検にかかる費用が最も安くなるユーザー車検についてまとめます。ユーザー車検の申込方法から車検当日の流れ、実際にかかった費用まで一通り説明していきます。

ユーザー車検とは

ユーザー車検とは、ディーラーや民間の整備工場などに車検を依頼するのではなく、自動車の持ち主が、各都道府県にある運輸支局に持ち込んで車検を受けることを指します。わざわざ自分で持ち込まなければいけないため、手間はかかりますが、それだけ費用を節約することができます。

ユーザー車検のメリット

ユーザー車検の最大のメリットは車検にかかる費用を節約できるところです。
通常、ディーラーなどで車検を依頼すると、重量税、自賠責保険、印紙代のいわゆる法定費用に加えて、車検基本料検査審査代行手数料などが必要になります。

一方、ユーザー車検の場合、上記の法定費用のみで車検を受けられるため、費用が最も安くなることが大きなメリットです。
例えば、わたしのコンパクトカーの例をあげます。

ディーラーで見積もりを出してもらうと以下のように出ました。

車検基本料金(検査代行手数料含む) 20,600円
自賠責保険 25,830円
重量税 10,000円
印紙代 1,200円
総額 57,630円

一方、先日受けたユーザー車検では、

自賠責保険 25,830円
重量税 10,000円
印紙代 1,200円
総額 37,030円

上の表のように、ユーザー車検では法定費用のみしかかからないため、費用が節約できます。

ユーザー車検のデメリット

費用が節約できることが最大のメリットのユーザー車検ですが、デメリットも以下のようにあります。

自分で車を持ち込む必要がある

ユーザー車検の場合、自分で運輸支局に車を持ち込まなければいけません。近くにあれば問題ありませんが、地域によっては、最寄りの運輸支局まで片道1時間以上かかる場合もあります。

平日しか車検を受けられない

ユーザー車検では、車検を受けられるのは平日のみです。平日、お仕事がある方はお休みを取らないといけないでしょう。平日お仕事がある方は、わざわざ仕事を休むほどのメリットがあるか費用対効果を考えることをおすすめします。

 

ユーザー車検の受け方

それでは、ユーザー車検の受け方を詳しく説明します。

事前準備

①インターネットから予約する

ユーザー車検では、以下のサイトから車検の予約をする必要があります。

検査予約システム

はじめての方は「新規アカウント登録」をクリックし、アカウントを作成してください。
手元に車検証を用意しておきましょう。

アカウントを作成したのち、ログインすると以下のページが開きます。

左サイドバーの「検査の予約」をクリックすると以下のページが開きますので、必要事項を選んでいきます。

「次へ」をクリックすると、以下のページで具体的な日時を選びます。15日先までの予約が可能ですので、早めに予約をしましょう。

最後に予約情報を入力して終了です。ここで車検証に記載されている内容を打ち込みます。

予約後は確認メールが届きます。親切に予約前日にも確認メールが届くので安心です。

 

②最低限の車の整備をする

つまらないところで車検に落ちたり、検査場であたふたしないように以下に示す最低限の準備をしておきましょう。

Check!
  • ホイールキャップをはずす
    車検でホイールナットのチェックがあるので、車検当日までにホイールキャップをはずしておきましょう。
  • フロントガラスにぶら下げているものをはずす
    吸盤でお守りやマスコットをぶら下げている場合は、保安基準に引っかかりますので事前に外しておきましょう。
  • ウォッシャー液の量を確認
    意外と忘れがちなところですが、ウォッシャー液の点検もあるので、ボンネットを開けてウォッシャー液が十分にあるか確認しておきましょう。
  • タイヤの空気圧の確認
    念のため、ガソリンスタンドでタイヤの空気圧を適正にしてから運輸支局に向かいましょう。
  • 発煙筒の有効期限の確認
    発煙筒に関しては、使用期限が切れていても車検に通ります。しかし、検査員によっては指摘される場合があるので、有効期限を確認して、この機会に買い替えておいたほうが無難です。もし買い替える場合は、おすすめは以下のLEDタイプの発煙筒です。LEDタイプだと、有効期限がありませんので、長く使用することができます。

③書類の準備

ユーザー車検当日に必要になる書類を以下にあげてありますので、事前に準備をしましょう。

車検証
自動車損害賠償責任保険証明書
自動車税納税証明書(不要な場合が多い)

 

④心配な場合は予備車検場を受けるのもおすすめ

使用頻度によりますが、年数が新しい車の場合はいきなり車検を通してもパスすることが多いです。わたしの車も3年目、5年目、7年目の車検は事前の整備なしで、車検に通りました。しかし、心配な方は「予備検査場」に行くのがおすすめです。別名テストセンターとかテスター屋とも言われます。
この予備車検場は民間の会社で、車検に合格するかどうかかを、あらかじめ検査してくれる場所です。たいてい運輸支局の近くにあります。不具合がある場合には、簡単な修理もしてくれます。
予備車検場で問題なしと言われれば、車検に合格します!

料金はおよそ3,000円程度ですので、心配な方は予備検査場で検査を受けるのをおすすめします。

予備検査場が近くにない方は、ガソリンスタンドやカー用品店、ディーラーでも無料の見積もりで、修理なしで車検に通るかどうかを教えてくれますので、利用してみるといいでしょう。

筆者
筆者
見積もりを取る場合は、ユーザー車検を受けるつもりだと伝えない方がいいでしょう。見積もりを断られることもあります。

ユーザー車検当日の流れ

ユーザー車検当日は最寄りの運輸支局に出向き、受付をしましょう。受付では以下の3種類の用紙が渡されます。

  1. 自動車検査表
  2. 継続検査申請書
  3. 自動車重量税納付書

下の写真の機械に車検証をかざすと必要事項が印刷されて検査表が出力されるので、受付も簡単に済ませられます。

この時に受付の方に

はじめてのユーザー車検です

と伝えると、受付以後の流れを丁寧に教えてくれます。

検査表の他に自動車重量税納付書と継続検査申込書が渡されます。継続検査申込書に必要事項を記入し、印紙を購入すれば、車検を受けることができます。印紙の購入場所も運輸支局に併設されているので事前に買っておく必要はありません。

車検を受ける前に重量税や自賠責保険の支払いを済ませてもいいですし、検査の後でもどちらでも問題ありません。

心配な方は事前に検査場を一通り見学もできますし、以下の動画でも検査の様子を見られます。

写真のようにいよいよ検査場に入ったら、検査員の方に

ユーザー車検です!

と伝えましょう。

これがとても重要です。

ユーザー車検と伝えれば、検査員が、

検査員
検査員

ウィンカーつけてください、

ハザードつけて、

ウォーシャー液出してください

と優しく指示を出してくれるので、あわてず指示通り車を操作しましょう。検査場によっては、手取り足取り教えてくれる補助員もつけてくれるのでさらに安心です。
検査の時間は10分程度ですのであっという間に終わりますよ。

検査場をパスできれば、重量税と自賠責の保険を支払い、以下の書類を揃えて受付に提出すれば完了です。

  • 車検証
  • 自動車検査票
  • 自動車重量税納付書
  • 継続検査申請書
  • 自動車損害賠償責任保険証明書新旧2枚
  • 自動車税納税証明書(不要な場合が多い)

ユーザー車検にかかる時間は、混雑状況にもよりますが検査と事務手続きも含めて1時間程度でしょう。

 

ユーザー車検Q&A

事前に整備をする必要はある?
筆者
筆者
受付で整備記録簿はありますかと聞かれますが、後整備(あとせいび)ですと伝えれば、事前に点検・整備していなくても問題ありません。
車検に受かれば整備をしなくてもいいの?
筆者
筆者
車検はあくまで車が保安基準に適合しているかどうかの検査であり、点検ではありません。一方、点検・整備は車が故障なく快適に走れるかどうかを確認するもので、義務づけられているのでやるべきです。例えば、車検にはパスしたけど、ブレーキパッドの厚さが残り1mm以下かもしれません。タイヤの溝も車検の基準は満たしたが、限界ギリギリかもしれません。万が一、いつまでも点検をしていなくて何か問題が起これば、あなたの責任として罰せられます。
車検はユーザー車検で、点検は業者に任せるのが一番お得なの?
筆者
筆者
24か月点検と整備をディーラーや自動車整備工場にお願いし、車検自体はユーザー車検ですると逆に高くなる可能性があります。そもそも、車検と点検・整備をセットでないと引き受けてくれないところも少なくないですし、点検・整備だけだと割高な金額を請求されるところもあるので注意が必要です。

 

まとめー節約だけを考えず、命を守る選択をー

ユーザー車検の手順や費用、注意点についてまとめました。

繰り返しになりますが、ユーザー車検に受かったからといって次の車検の2年間まで安心して走れるわけではりません。

車の知識が豊富であれば消耗品の交換頻度などもお分かりだと思いますので、ユーザー車検でも問題ないと思います。
ただ、あまり車の整備についてよく知らないという方でしたら、車は命を乗せるものですから、ユーザー車検にするか、少し高い費用を払って、整備・点検までしっかりしてもらうか、最後は命を守る選択をするべきだと考えます。

最後までお読みいただきありがとうございます。